Ω 3,3 Ω
📒 図鑑 DeFi · リベースDAOの始祖

オリンパス OHM

金庫を背負い、坂道を登りながら永遠にコインを鋳造し続ける仮面の錬金術師

🎭 ギリシャ神のマスクを被った錬金術師。神殿に見せかけた連鎖構造を巧みに回している。必要なのはあなたが「持ち続けること」、そして全員が持ち続けること。最初の一人が手を離した瞬間、山ごと崩れ落ちる。

📜 スマートコントラクト
ALTROOKIE CODEX

💬 「売るな。持ち続けろ。俺たちは(3,3)という一本のロープで繋がっている。全員が手を握っている間だけ、ロープは切れない。だから、お前も握り続けろ。最初に手を離した奴に何が起きるか——俺が説明する立場にはないがな。」

💬 ひとことで言うと
  • 特定の通貨に連動するのではなく、自前の金庫(資産バスケット)で価値を裏打ちする「分散型基軸通貨」を目指したDeFiトークン。
  • エンジンを動かしていたのはミーム:「みんなでステーク(3,3)。」 OHMの約90%がロックされていた。その数字は誇りではなく、警告サインだった。
  • 発行上限なし=際限なく鋳造され続けるトークン。2022年初頭に大口売りが引き金を引き、ピークから約97.7%下落した。

📖 The Story

2021年3月。創設者は本名を明かさず、ただ「ゼウス」と名乗った。隣で開発する仲間はアポロやハデスと呼ばれた。構想はじつに野心的だった——どの政府の通貨にも依存せず、プロトコルが自前で保有する資産の金庫によって価値を支える「準備通貨」を作ること。そのアイデアから生まれたのが、金庫を背中に括り付けた仮面の錬金術師オリンパスだ。

ステーブルコインやETHを持ってくれば、プロトコルはそれを金庫に飲み込み、割引価格で新鮮なOHMを鋳造して返してくれる。仕組み自体には一定の論理があった。問題はその後についてくる囁きだった:「(3,3)、みんなでステーク。」 トークンをロックして売らなければ、約8時間ごとに積み上がるステーキング報酬(新規OHM)で全員が豊かになれる——という約束。ただし、その報酬は結局のところ大量に刷られた新しいコインにすぎなかった。謳われた利回りは4,000%超。誰もその稀釈を直視しようとしなかった。ピーク時にはOHMの約90%がステークされていた。オリンパスはそれを「忠誠心」と呼んだ。実態は、全員が同じ落とし穴の上に立っている状態だった。

落とし穴は必ず誰かが開ける。2022年1月、一人のクジラが約82,500 OHMを一度に売り浴びせ、1時間以内に価格が35%以上崩壊した。Fuseでのレバレッジ(9,9)ポジションが清算され、その売りが新たな清算を呼んだ。一本のロープは、誰かが手を離した瞬間に誰もが落ちるものだった。2021年4月に約1,415ドルだったOHMは、2022年3月9日には約32ドルまで沈んだ。そして居心地の悪い事実がある:神殿の扉は今も開いている。錬金術師はまだ金庫を背負い、また坂を登ろうとしている。次に「持ち続ける」と言ってくれる人を、静かに待ちながら。

📊 ステータス

暴落リスク希薄化反射性独創性生存力
🧨暴落リスク 2022年にピーク比約97.7%下落
💣希薄化 上限なし・約4,000%の利回りを新規鋳造で支払い
🪤反射性 (3,3)は誰も売らない間だけ成立する均衡
💡独創性 ボンディングとプロトコル所有流動性(POL)を開拓
🪨生存力 2021年から稼働継続・マルチチェーン化、規模は縮小

🧩 どう動く?

オリンパスはビットコインのように独自のマイニング(PoW/PoS)ネットワークを持つわけではなく、イーサリアムなどのブロックチェーンの上で動くプログラム(DeFiプロトコル)です。重要な仕組みは二つ。まずボンディング——人々が資産を持ち込むと、オリンパスはそれを金庫に取り込み、割引価格で新しいOHMを発行して渡します。こうしてプロトコル自身が流動性を所有する仕組みを「プロトコル所有流動性(POL)」と呼びます。もう一つがリベースステーキング——OHMをステークしたまま保有すると、約8時間ごとに自動的に報酬OHMが積み上がります。

💰ボンディング資産を渡してOHMを受け取る🏦金庫が価値を裏打ち資産バスケットで支える🔒ステーク (3,3)約8時間ごとに報酬が増える
💰 資産を持ち込むと 🏦 金庫が価値を裏打ちし、🔒 ステークし続けると約8時間ごとに報酬OHMが積み上がります。

🌗 Light & Shadow

⚔️ 強み
  • 本当に新しいものを生み出した。プロトコルが流動性を借りるのではなく自ら所有する(POL)という発想はここから始まり、DeFi全体に広まった
  • ボンディングは純粋な発明だった。その完成度の高さゆえ、後にオリンパスはこれをStakeDAO・Bankless・Alchemixなど他のプロジェクトに販売するサービスまで展開した
  • 全盛期には本物の求心力があった。供給量の約90%がステークされ、模倣プロジェクトが乱立し、DeFi界隈では誰もがミームを知っていた
🛡️ 弱み
  • 上限なし=プリンターは永遠に止まらない。あの約4,000%という利回りは「希薄化」を派手な数字で塗り直したものにすぎず、持続不可能だという指摘は当初から絶えなかった
  • (3,3)は戦略ではなく「チキンレース」だ。誰もが持ち続ける間は全員にプラス、しかし誰かが逃げ出した瞬間に出口は一斉に渋滞する (2022年1月、まさにそれが起きた)
  • 約1,415ドルから32ドルへ、1年足らずで97.7%超の下落。反射的なトークンがいかに速く崩壊するかの教科書的な例。絶対に失えない資金を置く場所ではない、極めてリスクが高い

🧬 進化系譜

オリンパスは誰かをフォークしたわけでも、誰かのコピーでもない。POL・ボンディング・(3,3)リベースという仕組みを自力で構築したオリジナルプロトコルであり、これらを模倣した「リベースDAOファミリー」の始祖だ。最も有名な後継者(模倣者)はWonderland Money(TIME)で、オリンパスと同じころに崩壊した。

🏛️ オリンパス(始祖) ⏳ Wonderland (TIME) 👥 無数のリベースDAOフォーク

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❓ よくある質問

オリンパス(OHM)とは何ですか?
「分散型基軸通貨」を目指して作られたDeFiトークンです。特定の通貨に1対1で連動するのではなく、プロトコルが自前で保有する金庫(さまざまな資産のバスケット)で価値を裏打ちする設計でした。2021年3月、「ゼウス」と名乗る匿名の創設者によって生み出されました。
(3,3)とはどういう意味ですか?
「みんながトークンをステークし続ければ、全員にとって一番いい」という意味のゲーム理論ミームです。一時はOHMの約90%がステークされていました。ただし弱点もあって、全員が一斉にステーク解除すれば価格は崩壊します。
なぜ無制限に発行されるのですか?
上限なしのインフレ型トークンで、ステーキング報酬として新しいOHMが次々と鋳造されます。初期には約4,000%APYという目を疑うような報酬を謳っていましたが、その報酬は大量の新規発行(希薄化)で賄われていたため、持続不可能だという批判が多くありました。
オリンパスはその後どうなりましたか?
2021年4月に約1,415ドルまで上昇しましたが、2022年にクジラの大量売却とレバレッジ清算の連鎖によって、2022年3月9日には約32ドルまで下落しました(ピーク比で約97.7%の下落)。現在はイーサリアムのほかアービトラム・Baseなど複数チェーンで稼働しています。(情報提供のみ。投資アドバイスではありません。)

⚠️ 投資助言ではありません。すべての数値は情報提供のみを目的としています (MOCK · 2026-06-04).